海外営業部署にいるけど何かキャリアアップに繋がる資格はないかな?
英語はある程度出来るけど、何かプラスアルファ出来る能力はないかな?
メーカーで働いているけど経理でもないのに簿記2級まで取る必要はあるかな?
こんなお悩みにメーカーの海外事業部からキャリアをスタートして、海外駐在しているアラサー会社員が自らの経験を交えてお答えします。
私と似た立場のメーカー勤務の方向けに書いてみました。
そもそも簿記とは?
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
出典: https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/about
簿記検定を行っている商工会議所のHPでは上記のように書かれています。
この通り、簿記は企業規模、業種、業態を問わず経営成績と財政状態を明らかにする技能です。また、経理だけではなく基礎的な経営管理やビジネスの分析力が身に付きます。
なぜメーカーx海外キャリアでは簿記2級がおすすめなのか?
次に簿記2級について見てみましょう。
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
出典: https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class2
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
簿記2級からは工業簿記が入っています。
そうなんです。メーカーでは必須のものづくりの会計:工業簿記が入っています。
国内でも海外でも営業、経営企画、品質保証等々、メーカーで働いている人は工場と密接にかかわっていることでしょう。
ですので、簿記2級を勉強する事でハイレベルな会計知識だけではなく、自分たちの商品がどういう形でコスト算定されているかについての理解が深まります。
工業簿記をわかってコストについて考えるのとそうでないのでは業務のアウトプットが格段に変わります。
簿記3級ももちろん業務に役立ちますが、特にメーカーで働いている方は2級があるともっと深くビジネスを理解できるようになります。
海外駐在でも簿記2級は役立つのか?
結論から言うと役立たない訳がありません。
海外駐在員は少人数オペレーションで経営層との距離が近い。
海外駐在では少人数でオペレーションを回しているため業務範囲が広くなりがちです。おのずと経営層、現地法人社長、本社のお偉方と距離が縮まります。
経営状態の報告、販売原価変動の原因説明等々、会計知識がないと対応できない業務が沢山あります。
会計は全世界ほぼ共通
世界の共通語は英語ではなくて笑顔なんだという言葉もよく聞きます。そうだと思います。私の家の周り英語通じませんし。。
ただ、ビジネスにおいては笑顔だけだと通用しませんが、会計がわかっていると話を聞いてくれます。
もちろん国によって会計制度に違いはありますが、会計の根幹部分はどこの国でも変わりません。
私の会社でも経理チームのMTGでは、ホワイトボードに仕訳を書いたり、財務にかかわる数値を書いていれば英語が不得意なスタッフともスムーズに会話がすすみます。これは会計がある程度共通なおかげだと思います。
簿記2級のキャリア上のメリット
キャリアチェンジにも有効。
簿記3級だと転職ではちょっと弱いが、簿記2級だと(年齢によりますが)未経験で経理への転職も可能性が上がります。
簿記2級x英語を掛け合わせて、数字と英語のわかるビジネスマンとの売り込みをすれば大手企業の事業企画、営業系への転職も強くなります。
転職せずとも社内で会計x英語が強みとなれば、昇進、プロジェクト抜擢等の道が大きく開かれます。
私も会計x英語の部分が評価され、取り合えず大外れはしないかと色々なプロジェクトに呼んでもらえるようになりました。
結論:簿記2級はあなたのビジネスキャリアを飛躍させる
海外に出ていかなくても、海外駐在にいっても簿記2級はあなたのキャリアを飛躍させ、仕事を面白くするでしょう。
あなたが英語がある程度出来れば、会計x英語で希少価値の高い人材になります。
もし英語が現在得意でなくても、会計知識があれば急に放り出された海外駐在の現場でもあなたを助けてくれますし、日本で仕事をするにしても数字がわかるビジネスマンとして評価されるでしょう。